冬芽

１２月の久しぶりに晴れた日。
ドウダンツツジの冬芽を見つけた。

美しい紅葉を落としたすぐその下に、
もう次の春に向けての準備を怠らない
木々たち。
厳しい季節を越えるために
鱗のような殻をしっかりと閉じ、
春の薫りがするその時まで
大切な芽を守り続ける。

本格的な雪が来る前の穏やかな日。
その紅葉の色が染みこんだような
綺麗な冬芽が、
冬の束の間の光に揺れていた。
Nikon F80　TAMRON SP 90㎜ macro
酒田市若竹町　2001.12